奈良県にある一生に一度は訪れたい
最高のインスタ映えスポット
秘境どろ峡谷!

なかよしブログをご覧の皆さま、お疲れ様です!
秘境ブロガーのなかよしと申します。
このメディアでは、旅先で発見した秘境やパワースポットを中心に
情報発信をして参ります。

もし気になった場所がございましたら、現地に足を運んで頂き
心を整え前向きに楽しい日々の一助になれば嬉しいです。
今回の記事は、紀伊半島にある絶景の峡谷、瀞峡(どろきょう)です。

光に映える峡谷

◎瀞峡(どろきょう)

奈良、和歌山、三重の紀伊三県にまたがる大渓谷で、国の特別名勝地で
「吉野熊野国立公園」内に存在し、自然が創り上げた大峡谷は太古の人々から
世に知れ渡り、現代の人々をも圧倒します。

「紀伊半島の屋根」とも呼ばれる大峰山(標高1719m)、大台ヶ原山(1695m)が
日本有数の豪雨地帯である紀伊半島の豊富な水源として機能してきました。

その水源から大量の水が流出し、熊野川と支流の北山川の中・下流域に
激しくぶつかり浸食作用が生じました。

木々に囲まれた峡谷を進むボート

それにより、深いV字谷である瀞峡(どろきょう)独特の地形が
作られたと考えられています。

また、マグマで硬化された地層も浸食作用により荒々しい姿を見せています。
奇岩や絶壁は垂直に切り立ち、底無しの様に見える淵が続く…
変化に溢れる絶景スポットです。
更に、この渓谷美をレジャーボートで探索することもできます。

◎吉野熊野国立公園

自然豊かな、この国立公園の詳細を見ていきましょう。

①日本における国立公園

昭和6年(西暦1931年)に国立公園法が制定され、その3年後に
瀬戸内海、雲仙、霧島の3か所が日本国内で初めて国立公園に指定されました。
吉野熊野国立公園は、昭和11年(西暦1936年)に指定されました。

②地形について

山、河、海岸までに至る広大な国立公園で、豪雨と侵食により
多彩な地形が広がっています。
その範囲は奈良県、和歌山県、三重県、で陸の面積でも61,406haを誇ります。

山:「紀伊半島の屋根」とも呼ばれる、半島の中央に位置する大峰山(標高1719m)
その東側に大台ヶ原山(1695m)がそびえ立ちます。

河:これらの山々を源とし、熊野川、北山川のを大量の水が熊野灘へ流れ
侵食作用が生じました。 その激しい過程で、瀞峡(どろきょう)は形成されました。

海:本州最南端の熊野灘に臨む雄々しい海岸線です。
「紀伊半島の屋根」から流れ出た水が沖合の黒潮と合流しかつては豊富な漁場でした。

日本における本格的なサンマ漁業は、約300年前に熊野灘で始まりました。
しかし、サンマ漁業は黒潮の流れに左右されやすく
近年は熊野灘での不漁が続いています。

◎瀞峡(どろきょう)の魅力

次は、美しくも迫力ある自然の数々を見ていきましょう。

①絶景

木造家屋の廊下から眺める渓谷

訪れた誰もが「わぁ凄い!」、「きれい!」と圧倒的な眺望に声をあげます。
自分自身も、熊野地域に移住した先輩に初めて連れて頂いた時に感動を覚えました!
目に飛び込んできた大迫力の風景は映画のCGすら凌ぐ、現実の風景だったからです。

川岸に泊まるボート

また、峡谷沿いを船に乗り体験するアクティビティー「瀞峡めぐり」も人気が高く
レジャーボートに乗り水飛沫を浴び、水上からも絶景を堪能出来ます。
気温が上がり始めるGWや、夏休みの時期に最適で蒸し暑さを吹き飛ばしてくれます。

②断崖絶壁に建つ「瀞ホテル」

木造家屋の瀞ホテル

創業は大正6年(西暦1917年)で、木造2階建て
峡谷の水面から15mの崖上に建築されました。

木造家屋の瀞ホテル正面玄関

当時は「あづまや」という名前で営業していて、宿泊者は山で伐採した木材を
河川で運搬する、筏師(いかだし)達でした。

渓谷を眺める窓辺の席

昭和初期に入り、現在の「瀞ホテル」に改名し旅館として営業を開始され
一般のお客さんにも利用されました。
しかし、平成16年(西暦2004年)に閉館することになります。

和室から眺める渓谷

その後、平成23年(西暦2011年)に紀伊半島大水害により大被害を受けたことで
別棟が流出し 宿泊施設としての再開は困難になりました…。

それでも、平成25年(西暦2013年)に4代目オーナーや支援者の尽力により
古民家カフェとして営業再開を果たします。

大正時代から100年以上の歴史を持つレトロな雰囲気、1階の窓際席
2階の廊下から眺められる絶景。

都会では決して味わえない、秘境の古民家カフェ「瀞ホテル」は蘇り
今なお多くの観光客に感動を与え続けています。

③山彦橋

渓谷をまたぐつり橋

瀞峡(どろきょう)を跨ぐ吊り橋で、通行時は人数制限があるので一方通行となり
金網と板で足場が簡素に作られているのでかなりのスリルです。

つり橋と木造家屋

橋上からの眺めは素晴らしいですが、風や人の歩行で橋は大きく揺れます…。

渓谷をまたぐつり橋

足元から淵をのぞくとゾッとする瞬間もあるため
高所恐怖症の方は遠くからの見学に留めておきましょう。

◎熊野信仰の歴史

熊野地域を語る上で、欠くことができない存在が「熊野信仰」です。
その歴史は古く、2000年以上とされ、紀伊の山々に万物の創造主が
隠れ住むと信じられてきました。

日本古来の自然崇拝の神道に、海外より伝えられた仏教とが融合し
時代の移り変わりと共に進化してきました。

人々は自然を畏敬し、崇め、篤い信仰に支えられ、今日まで継承されています。
また、国立公園の一部地域が「紀伊山地の霊場と参詣道」として
世界文化遺産に登録されています。

日本の自然環境面でも、学術的な面においても、より希少価値の高い
国立公園と言えるでしょう。

◎瀞峡(どろきょう)を通しての感想

この素晴らしい風景から、人を喜ばせる行いの重要さを体得しました。

①良いことにフォーカスする

窓辺で渓谷を眺める人たち

前述させて頂いた通り、熊野地域に移住した先輩に瀞峡(どろきょう)へ
連れて来てもらいました。

この地を訪れたそもそもの理由は、失恋した気を紛らわすため
先輩に話を聞いてもらうことがメインでした。

今思い起こしても、本当に自分が情けなかったです…。
先輩の運転する車中で、愚痴を漏らし続け振られて1ヶ月以上も経つのに
元恋人の悪口を延々と喋り続けました…。
それでも先輩は言葉を遮らず聞いてくれました。

瀞峡(どろきょう)の駐車場に到着し 自分の感情が落ち着いたのを見計らい
先輩は「よっしゃ、車を降りてみよか?」と言って道案内をしてくれました。

冷房の効いた車内から外に出ると湿気を伴う暑さが身体をまとわり付き
駐車場から階段を降りるだけで汗ばむ程で、ジメジメした感じは心地良くなかったです。

しかし、辺りを眺める場所に付きその絶景を目にした瞬間…
自分の心を支配していたネガティブな感情が吹き飛びました。
心だけでなく、全身にまとわり付いた不快なジメジメ感も吹き飛びました。

渓谷を流れる川の輝き。吹き抜ける心地よい風。生い茂る緑の瑞々しさや
水と緑を照らす力強い太陽光。

更に、大水害すら乗り越え、100年以上の歴史を繋ぎ今も営業している「瀞ホテル」…。
この場に存在するあらゆる景色が、あらゆる自然現象が
自分を諭してくれている様でした。「今のままでいいの?」と。

現地を散策・撮影し、瀞ホテルでランチを済ませ全身全霊で
瀞峡(どろきょう)を楽しみました。

帰路途中に、先輩から「どやった?」と言われ、先輩が瀞峡(どろきょう)に
連れて来て頂いた意味が深く理解出来ました。

過去の辛い経験は事実として存在するけど、そんなものに思い煩い
苦しむ暇があるならば今の自分が体感出来る
素晴らしい世界に目を向ける方がよっぽどマシなんだと。

②体験を通しリカバリーする

つり橋から眺めるボート

苦しみ悩む人を言葉で諭し、なだめるのは論理的でとても有効な手段です。
それと同時に、目の前に広がる素晴らしい風景を心地よい
自然現象を余す事なく感じてもらう。

「体験」を通すことで、後ろ向きで何も生み出さない負の感情を緩和させ
それが、少しでも前向きな日々を送る力になるのだと。

先輩の粋な心遣いにハッとさせられ、自分が浸かっていた
ドロドロした負の領域から抜け出せました。

渓谷をカヌーで漕ぐ人たち

何の価値もないネガティブな感情、不要な雑念は誰にでも襲いかかります。
後日、「何かしら」を抱えていた友人達を瀞峡に連れて行き
彼らが楽しむ姿を目にし。

その結果、彼らも元気を取り戻してもらい「喜び」の力は
負の感情をも一掃出来るのだと再認識出来ました。

光に照らされる木造家屋

人に喜ばされたり、人を喜ばせたり。この行いや力が、人間の幸せの在り方の一つであり
人と人の絆を強める手段なのだと 瀞峡を訪れて実感出来ました。

◎瀞峡へのアクセスはこちらです!

※コロナ禍の影響で、レジャーボートの瀞峡巡りは暫く中止しています。
瀞ホテルは営業していますが、事前予約をお勧めします。

瀞ホテル 〒647-1581 奈良県吉野郡十津川村神下405 tel:0746-69-0003                                 〇自動車使用時の時間・距離と高速利用料金の目安(ETC搭載車で最安料金)                       ・東京から  7時間48分(567km) 八重洲IC→紀伊長島IC ¥11,150                          ・名古屋から 3時間19分(228km) 丸の内IC→紀伊長島IC ¥4,380                          ・大阪から  3時間14分(156km) 梅田IC→紀伊長島IC  ¥6,670

山奥にある静かなバス停
山奥の渓谷

本日のブログはいかがでしたか?
自然の力が生み出した迫力ある風景は映画の世界に飛び込んだかのようで
その絶景に誰もが驚かれることでしょう!

一生に一度は訪れて頂きたい、素晴らしいスポットです!
この記事をご覧頂いた方も、ぜひ誰かと行ってみて下さい!!

迷いや苦しみは見事に吹き飛ぶことでしょう。
今回も、最後までお読み下さりありがとうございます!
また次回のブログ記事でお会いしましょう!

↓本日お届けさせて頂きました、瀞峡に負けず劣らずの峡谷
「阿寺峡谷」の記事も書きました。
「阿寺ブルー」の名でも認知され始めた、素晴らしい風景もお楽しみ下さい!
青い空!光輝く水と緑!絶景!【阿寺渓谷】

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