古き良き昭和の世界!
長野県飯田市の「生きる木造校舎」
旧木沢小学校を紹介します

皆さま、お疲れ様です。車中泊フォトグラファーのなかよしと申します。
毎日お仕事を励んでらっしゃる社会人の皆さま、お疲れ様です。

勉強に、部活動に、甘酸っぱい恋愛に…
毎日頑張っている生徒・学生の皆さま、ご苦労様です。

このなかよしブログでは、そんな素敵な皆さまにお役立て出来るような
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自分のブログにたどり着きご覧頂き誠にありがとうございます。
少しの時間だけでも、お付き合い頂けますと嬉しいです!

今回ご紹介させて頂きます素敵な場所は「昭和のレトロ感満載!」の
長野県飯田市南部「遠山郷」地区に存在する【木造校舎資料館の旧木沢小学校】です。

木造校舎の教室

長野県の南アルプスと伊那山地の間に位置し、豊かな自然に恵まれた地域「遠山郷」
清流と山並みの美しさに加え、温泉もありのんびりと休日を過ごすには最適の場所。

それだけでも十分素晴らしいのですが更に、強くオススメしたい場所、それが
【木造校舎資料館の旧木沢小学校】です!

◎歴史

まずは、この学校の歴史について見ていきましょう。

雨が降る日の木造校舎

木沢小学校は長野県飯田市の南部の遠山郷(旧南信濃村)に
西暦1932年(昭和7年)に設立されました。
西暦2000年(平成12年)に廃校するまでの68年間で
この地域に卒業生を送り出して来ました。

過疎化の影響は避けられず、最後の卒業生は3人だったそうで
長きに渡る【学校】としての役目は終わりを迎えました。
ですが、ノスタルジックな木造校舎の魅力はそのままに現在では
【生きた資料館】として活用されています。

木造校舎の教室と黒板

◎旧木沢小学校の魅力

それでは昭和のレトロを体験できる木造校舎の魅力を見ていきましょう!

木造校舎の玄関

①保存状態の良さ

木造校舎の下駄箱

学校の教室、体育館、音楽室等のロケーションがほぼそのまま維持されて
その景色は映画やドラマの世界そのもので、訪れた人を物語の登場人物にさせてくれます。

木造校舎の階段

木造校舎の軋む床を歩いていると同級生や先生の声が聞こえてくる様で
映画、CMのロケ地になったのも納得出来ます。

②楽器や黒板等に触れる事が出来る

懐かしい教室

資料館や美術館の多くは、展示物に触れることは禁止されています。
ですが、旧木沢小学校では展示される殆どの学校ゆかりの品々は触れることが出来ます!

音楽教室の木琴

その例の数々を挙げていきます。
黒板への落書きもOKです。
体育館で卓球やバスケをするのもOKです。
音楽室で楽器の演奏もOKです。
教室でピアノを弾いてもOKです。
教科書や卒業文集のページをめくるのもOKです。
女の子のスカートをめくるのはNGです。
体育館の卓球台

数えればキリがありませんが…学校にある物の
一つ一つに触れる度、懐かしい思い出が込み上げて来ます。

③気まぐれな「たかね校長」

そして、学校のマスコットキャラクターとも言える、一匹の猫についてご紹介致します。

猫と女の子

旧木沢小学校は廃校になりましたが、なんと現役の校長先生が今も勤務されています。
その方こそ、「猫のたかね校長」です。
たかねちゃん(メス)は、子猫の時に村に捨てられていて、駐在さんが発見し
小学校のすぐ下の家の飼い猫となりました。

猫のタカネ校長

飼い主さんの引っ越し先の事情で、たかねちゃんを村に置いていかなければ
なりませんでした。
教室と猫
そこで、面倒見の良い村の人達が、皆んなで世話をすることに決まりました。
たかねちゃんは、子猫の時からいつも小学校に遊びに行っていた為
廃校舎に住み着いたのがキッカケで「猫校長」と呼ばれる様になったそうです。

猫と雑草

「たかね」のお名前の由来は、高嶺の花から来ている説が有力です。
事実、校舎を訪れたからと言って必ずお会い出来る訳ではなく
しかも、人によっては触ると威嚇してくる場合もあります。
もし、たかね校長にお会い出来なかったとしても、諦めずに何度も訪ねてみて下さい。

地域の懇親会

そして、この校舎は地元有志の方々や、観光客の支えがあるから今なお生き続けています。
コロナ禍以前に訪れた時には、維持管理をされている旧木沢小学校の卒業生の方々に
お茶会や宴会にお誘い頂きました。
来る者拒まずの、とても懐深い方々で遠山集落の温かさに触れることができました。

募金の瓶

※入場料は特にありませんが、玄関入って正面に募金用の瓶が設置されています。
1円でも良いので、お気持ちだけでご寄付されますと
校舎の維持管理費用として大変お役に立てると思います。

◎旧木沢小学校がある遠山郷とは?

あまり有名ではないものの、見所満載の遠山郷の歴史・産業について見ていきます。

①重要無形文化財「霜月まつり」

信州の奥座敷の異名を持つ【遠山郷】歴史的に愛知、静岡の三遠地域とも交流が深く
毎年12月には、多くの神社で寄進・奉納のために舞や祈祷(きとう)が夜通し行われます。

その祭事は800年もの伝統を持ち「霜月まつり」と呼ばれています。神社の中に釜戸を作り
湯をたぎらせ神楽歌を歌い神仏を呼ぶ。
祭りのクライマックスでは天狗などの面が登場し、煮えたぎる湯を素手ではねかけます。
その禊ぎの湯によって一年の邪気を払い新しい魂を頂き新年を迎えます。
そして、湯を召し新たな御霊となって神を元の社へ返していく…。というものです。

この「霜月まつり」は国指定の重要無形民俗文化財で、鎌倉時代から令和の時代まで続く
お祭りが地域の生活を守り、育んでいきました。
ある山奥の、ある集落の一つ一つの祭事が積み重なり、継続できたからこそ
日本と言う国は形作られて来れました。

山の霧と木

②主な産業

【遠山郷】は地理的に傾斜のある山間部が多く、稲作に適した土地ではありません。
その為、主要産業は蕎麦の生産、狩猟による山肉(熊肉・猪肉・鹿肉)の加工
藤つるによる籠細工等が中心でした。

近年では、三遠南信自動車道が整備された事もあり、陸の孤島から脱し
温泉を始めとした観光にも注力しています。

◎【木造校舎資料館・旧木沢小学校】での感想

教室と女の子

木の温もりが今も生きる旧木沢小学校。次は、この場所を訪れ感じたことを
包み隠さず書いていきます

①ノスタルジックな雰囲気が最高

黒板と課目標

この場所を訪れた誰もが、「なんか懐かしい!」と口にしています。
頑丈なコンクリート校舎で子供時代を過ごした方々ですら
木の香り、木から伝わる温もりを感じ
「母校に戻ったみたい」と涙ぐむ姿も見えました。

図書室

自分も同じで、音楽室で流れていた「ふるさと」の曲を聴いていると
ある記憶が蘇りました。

それは両親や祖父母に愛されていた日々でした。
どんな不安があっても、自分を守り育ててくれた家族との日々。
ただ直向きに、やりたい事をして楽しく暮らせた日々。
そんな子供時代の思い出に浸る事が出来ました。

②学校の課題

薄暗い階段

もちろん、学校には問題点が昔から存在します。外から見えにくい事もあり
大きな社会問題です。思春期の年齢層が多く集まれば
それが色濃く反映されます。

自分自身、学校の思い出は良い面ばかりではありませんでした。
クラス替えで新しい環境に馴染めず、父が単身赴任をしたりと…
小中の5年間で不登校の時期がありました。

その後、入学出来た高校も野球部のイジメに遭い
悩みに悩んだ末に中退しました。
それも一度ではなく、二度もです…。

薄暗い教室

複雑過ぎる思春期は葛藤の日々でした。家族を悲しませ、不安にさせてしまい
自分は酷い事をしてしまったと。この記事を書いている今ですら後悔しています…。

それでも【引きこもり無職】の時期を乗り越えて、やっとの思いで
4年制の定時制高校を卒業出来ました。
高校卒業までに7年間もかかり、同年齢の人とはブランクが存在し
大きなコンプレックスでした。

しかし、7年目の最後の日に初めて親孝行が出来ました。
卒業式に両親を呼び、卒業生代表として答辞を読み
今までの想いや感謝の言葉を贈れたからです。
母は喜びながらも涙を流していましたが22年間生きてきた中で1番の体験でした。

村の集合写真

「甘えるな」「単なる社会不適合者だろ?」と厳しいお言葉を頂く事もあります。
実際のところ自分自身、親や周囲の環境に甘えていたのかもしれません。

周囲に馴染む努力が不足していたのかもしれません。
自らの経歴は「コンプレックス」であり「マウント対象と見なされがち」なので
記事にするか戸惑いました。

それでも、この7年間で出会えた人々や励ましてくれた言葉に救われ
原動力にもなりました。

朝から夕方までバイトをし、それから学校に行くと言う
少し変わった環境だったものの…

苦しんでも、笑われても、負け続けても…その場所からまた一歩進めば良い。
それが【学校】で教わった、大きな学びでした。

笑顔の少年の写真

②「立ち止まり、振り返る時間」もあって良い

少年の白黒写真         先生と子供たちの写真

組織の発展の為、個人の成長の為、前へ前へと…厳しい競争は必要です。
ですが、「立ち止まり、振り返る時間」も同じくらい必要なのではないでしょうか?

どんな人だって、英気を養うため、気持ちを切り替えるためにも
時には思い出に浸ったり、心の拠り所を見つめ直す時間が救いになるからです。
小学校のオルガンと楽譜
ほんの少しで良いので、立ち止まり、自分の歩んだ道に目を向けて下さい。
そこで再び何かを学んでから、また頑張れば良いのだから。
【木造校舎資料館・旧木沢小学校】はその必要な時間を与えてくれる大切な居場所でした。

教室のストーブとやかん

◎アクセス 旧木沢小学校へのアクセスはこちらです↓             ※長野県の中でも、山深い地域のため車でないと行けません!

〒399-1401 長野県飯田市南信濃木沢811 tel:0260-34-1071 営業時間8:00~17:00

〇自動車使用時の時間・距離と高速利用料金の目安(ETC搭載車で最安料金)

・東京から  4時間22分(298km) 八重洲IC→龍江IC ¥6,720

・名古屋から 2時間24分(156km) 丸の内IC→龍江IC ¥3,630

・大阪から  4時間38分(328km) 梅田IC→龍江IC   ¥8,340

図書室の書籍

本日のブログはいかがでしたでしょうか?
自分がこの場所を知ったのは別の目的地から帰る途中、偶然見つけたからでした。

日本には、まだまだ知られていない「素晴らしい場所」や
「パワースポット」が存在しています。
職員室とおじいさん
それが存在出来ているのも、地元有志の方々による
草の根活動のお陰で感謝を忘れてはいけません。

訪れた人に感動や、心の安らぎを与えてくれる【旧木沢小学校】に皆さまも
ぜひ、行ってみて下さい!心がほっこりと温まることでしょう!

最後まで読んで頂いた方々、これから見て頂く方々にも心から感謝致します。
本当に、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!

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